明るく楽しい不登校教室 blog ♪

不登校経験者が発信する、不登校のお子さんとそのご家族を癒すブログ

過去の傷を癒すもの

私は小学校と高校で不登校になりました。

過去を振り返ると、学校という組織の在り方が自分には合わなかっただけだったんだなと分かります。でも、そこを分からないまま進めたから、「学校に戻ること=善」となってしまい、何も解決されないまま同じことが起こってしまったんですよね。

 

どうしても、不登校の渦中には、学校に戻ること=最終ゴールと考えがちです。

私は小学校で学校に行けなくなってから、また学校に行けるようになった時に、「学校に行けてるからもう過去のことはなくなった!」とどことなく思ってました。これは過去を乗り越えたわけではなく、過去の不登校だった自分を否定していたんですね。だからあまり不登校のことも友達にも話さなかった。小学生でも「不登校=悪いこと、恥ずかしいこと」という意識があった。

だから高校でまた同じような事になった時、「ああ、小学校の時から自分は成長してなかったんだ」という思いにかられました。その時は絶望してましたね。でもそこから自分を見つめる時間が取れたことで、「自分が安心する場所を選ぼう」と思い、そこでようやく、自分に合った大学へ進めました。

 

良かったのは、その後に親と対話できたこと。

「あの時こう言われたこと傷ついた」とか話して、親に受け止めてもらえたら、「不登校は恥ずかしい」っていう思いが消えました。過去ってこういう風にして整理されるんだという感覚があった。やっぱり誰か1人でも受け止めてくれる存在がいると、自分の経験が肯定される気分になります。


だから「伝えるだけ」「話すだけ」でも、色々意識は変わってくるかもしれません。例えそれが遠い過去のことだったとしても、もし整理されてない経験があるなら、それを話すのは大事かもしれません。